2005年 08月 09日
お豆腐屋さん |
最近、お肉をあまり食べていない。ジャワでは豚肉はもちろんタブーだし、牛肉もだいたい固くておいしくない。唯一食べていた鶏肉もまた最近、鳥インフルエンザが流行り始めたので、何となく控えている。鶏肉はブロイラーではなくて地鶏を買うようにしているけれど、最近はブロイラーでも、わざと痩せっぽちにして「地鶏」と言って売っている輩もいて油断できない。なので信頼できる鳥屋さんは唯一日曜日に遠くの村から自転車で売りにくるおばさんだ。ちゃんと鶏冠のついた頭もついて売られているから、それで本物の地鶏かわかる。ブロイラーはたいてい頭なしで売られていて、頭をみると鶏冠がほとんどない。
でも問題は、日曜の朝7時頃来るのでうっかり寝過ごしてしまうと1週間鶏肉が食べられなくなってしまうこと。例えば今週のように。
そのかわりに食べるのがお豆腐。特に最近近所でお豆腐を作っている「現場」を発見したので、見学もかねてちょこちょこ顔を出しているうちにそこのおじさんたちと友達になってしまった。家の裏の「現場」で朝6時頃から大鍋で大豆を煮出して、夕方4時頃出来上がる。私はその時点ですぐ買うが、おじさんたちは翌朝の市場に持っていって売るそうだ。一日2500個作る。4個でちょうど日本のお豆腐の1丁ぐらいかな。大豆はジョグジャ南部の畑から直接仕入れている。「輸入の大豆は甘くない」という。「遺伝子組み換え大豆」なんていってもさっぱり何のことかわからないみたいだけれど、ちゃんと味ではわかっている。正真正銘の地元のお豆腐だ。大豆を漉したかすは庭のアヒルたちのえさになる。「リサイクル、エコだねー」なんて私一人感心していて、周りはなぜこの変なガイジンが面白がっているのかわかっていないが、とにかく「古き良き正統派」手作り豆腐に感動!
以前レシピを載せた「ジャワのおふくろの味・バッチャム」。ンバック・マーと全く同じように作っても、今までスーパーのお豆腐で作っていたせいか、なぜか、同じ味にならなかった。これで、秘密がわかった。秘密は地元直産の大豆の甘みでした。
by saeinyogya
| 2005-08-09 14:55