2005年 10月 13日
爆弾テロ記念日 |
昨日10月12日は、2002年の同時爆弾テロの記念日でした。ウブドのフェスティバルが終わり、ジョグジャに戻る前日様子を見にクタに行ってみました。
グラウンド・ゼロは今では記念塔が立っていて、爆弾テロが起こった夜11時前からバンドが音楽を演奏したり、スピーチがあったり。かなりの人ごみでした。
でも私がもっと興味を持ったのは、ローカルとインターナショナルのサーファーたちによる、「Paddle for Peace—平和のための水かき」...(すみませんPaddleの訳がなんか変で。サーフボードに寝そべって、波に向かって腕で水かきをすることです)。
50人ほどのサーファーたちと地元の人たちが、ビーチに一列になってお祈りを捧げ、サーフボードで沖に出て、円を作り、手をつなぎ、花びらを投げ、黙祷をするというこの儀式、もともとはポリネシアで始まったもので、波に飲まれて亡くなったサーファー同志を追悼するもの。今は世界中に広がっているそうです。2002年のテロの犠牲者の多くはサーファーだったことを考えると納得。あまりにもきれいすぎるサンセットに向かってサーファー達がパドルしていき、ビーチではドラムが鳴り続けていました。
「10月は雨期でも乾期でもなくボム(爆弾)の月」なんて冗談がいえるほど余裕が出てきた地元の人たち。でもその中には、「爆弾のニュースを聞いたとたんに庭にサツマイモを植えたよ」と話すタクシーの運転手も。やっぱりとじわじわを観光客不足の影響は出ているかな。
...さて儀式も終わって、そろそろ帰ろうかなと思ってフッと横を見ると「あれー??」馴染みのお顔が...。またしてもシャナナ大統領、今度はジョギングしてるふりして登場です。おつきの2人にもジョギングの格好させてる。私を見るとにやっと笑ってウインクなんてして。周りの警察官も誰も気づいていない。やっぱり「Freedom Fighter」の血が騒ぐのか、元ジャーナリストの血が騒ぐのか、こっそりとこのイベントの写真を撮りにきたのでした。私もそっとしておこうと無視していたのだけれど、そりゃーばれるでしょ、サーファーたちの真ん前で写真撮れば。それともほとばしるカリスマ故か...最後はみんなにかこまれ写真を撮られまくり、困ってました。やっと異変に気づいた地元警察官たち。遅いんだよ!!きっと後で「こういうことされては困ります!」なんて怒られるんだろうな(笑)。
by saeinyogya
| 2005-10-13 19:55